1119 ことしの花は寂しい アジサイを見に行く

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アジサイの季節だ。だが、ことしのわが家周辺のアジサイは精彩がない。わが家の数本と、遊歩道に植えられたアジサイとも花芽が少なく、梅雨入りしてこの花の開花の時期になっても、例年のような瑞々しい花の饗宴はない。インターネットで調べると、花が少ない理由として枝の剪定のやり過ぎや夏場の温度不足、肥料過多、冬場に霜や寒さのためつぼみが十分に育たなかった―などがあるという。私の家の周辺のアジサイは、冬の寒さが影響したらしい。

以前、車で行ったことのある千葉県多古町の「あじさい公園」(遊歩道)に行ってみた。ここもやはりというか、花芽が少なく、何となくさびしい。比較的花が多い場所を選び、カメラのシャッターを切った。俳句心があれば一句というところだが、ここでは先人の句をいくつか鑑賞してみる。(山本健吉・句歌歳時記=新潮社)
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あじさゐが藍となりゆく夜来る如(ごと) 橋本多佳子(夜がやってくると、すべてのものに藍色のフィルターをかける。紫陽花は七変化と言って、長い花期をさまざまに色の変化を起こす。藍色を夜になり行く色と見たのである)

紫陽花の藍きはまると見る日かな 中村汀女(七変化するという花の色のきわまったと思われる日。「あじさゐ」「あゐ」と同音を重ねて快い)

あじさゐの藍を盗みに闇迫る 長谷川秋子 (夕闇が次第に紫陽花の藍色を消していく。「藍を盗みに」と擬人的に言って、季節の色っぽさをただよわせる)

多古の遊歩道は、栗山川をはさんで約1万株のアジサイがあるそうだ。川ではボランティアグループが運航している遊覧船が浮かび、中旬には「あじさい祭り」が開かれる。
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▼お知らせ 4冊目の電子書籍を出版しました。

 「ふるさとの空へ~3・11前後の日本社会(下)」という本です。電子書籍は紙の本とは違って、電子リーダーといわれるタブレット型の端末の画面で本を読むもので、最近はさまざまな端末が発売されています。通信販売のアマゾン(本社・米国)は、「キンドル」という名前の電子書籍リーダー端末を開発し、この端末及びアイフォン・アイパッド(ミニ)で読むことができる本を出しています。

私はことし3月に初めてアマゾンから「現代の風景~3・11前後の日本社会(上)」を出して以来、これまでこの本を含めて3冊出版しましたが、今回出版した4冊目は「3・11前後の日本社会(下)」というサブタイトルにもあるように、「現代の風景」の後編です。以下からダウンロード(有料、サンプルは無料)できます。

「ふるさとの空へ」

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