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小径を行く

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小径を行く
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自宅周辺には大雨を調整するための人工池と雑木林、けやき並木の遊歩道があり、四季折々自然を楽しんでいます。こうした自然を友にした散歩の途中、現代世相について諸々考えることがあります。2006年9月からスタートし、1600回を超えたこのブログは、そうした私の日常雑感をつづっています.










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タイトル 日 時
1682 夢二の逆転の発想 「宵待草」の花が咲く
1682 夢二の逆転の発想 「宵待草」の花が咲く  今夏も近所の調整池を周る遊歩道に、月見草の花が咲いた。早朝の散歩で黄色い、可憐な印象の花を見た。この花の正式名称はアカバナ科のマツヨイグサで、南米チリ原産の帰化植物だそうだ。江戸時代に渡来し、野生化したものだが、太宰治の『富嶽百景』という私小説の中にもこの花が出てくる。太宰が「富士には、月見草がよく似合ふ」と書くように、この花はいつの間にか日本の風景の中に溶け込んだようだ。 ...続きを見る

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2018/07/14 17:45
1681「悪い年回り」にこそ 西日本豪雨災害に思う
1681「悪い年回り」にこそ 西日本豪雨災害に思う  物理学者で随筆家の寺田寅彦が「天災と国防」というエッセーを発表したのは1934(昭和9)年11月のことだった。この中で寅彦は「ことしになってからいろいろの天変地異が踝(くびす)を次いでわが国土を襲い、そうしておびただしい人命と財産を奪ったように見える」と書いている。この年は函館大火、室戸台風による近畿地方の風水害が発生し、甚大な被害が出た。あれから84年。関西地方の地震に続き、西日本豪雨という大きな自然災害が続き、寅彦の「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増す」(講談社学... ...続きを見る

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2018/07/11 16:45
1680 ああ文豪も新聞離れ ゲーテの理想的生き方
1680 ああ文豪も新聞離れ ゲーテの理想的生き方  ドイツの文豪ゲーテ(1749〜1832)は、様々な言葉を残している。18世紀中ごろから19世紀前半に生きた人であり、現代とは2世紀前後の差がある。とはいえ、その数々は現代に通ずるもので考えさせられるのだ。現代世相を引き合いに、いくつかの言葉を紹介してみる。(いずれも高橋健二訳『ゲーテ格言集(新潮文庫より) ...続きを見る

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2018/07/06 09:33
1679「本を読むことはひとりぼっちではない」 苦闘する書店への応援メッセージ
1679「本を読むことはひとりぼっちではない」 苦闘する書店への応援メッセージ  日本各地で書店・本屋が消えている。郊外のショッピングセンター内の大型書店の出現やアマゾンなど通販サイトの普及、さらに電子書籍の参入と若者の本離れなど、背景には様々な要因があるだろう。書店が一軒もない町や村は今ではそう珍しくはない。「書店が少ない国は文化レベルが下がってしまう」と思うのは、早計だろうか。 ...続きを見る

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2018/07/03 15:49
1678 絶望的状況の中でも タイの少年たちへ
1678 絶望的状況の中でも タイの少年たちへ  タイ北部チェンライ郊外のタムルアンという洞窟でサッカーチームの少年12人とコーチ1人の計13人が不明になって2日で9日となる。昼夜を徹しても救助活動が続いているが、大量にたまった濁水で作業は難航しているという。このニュースを見て、2010年にチリで起きた鉱山の落盤事故を思い浮かべた。それは絶望的状況に置かれても、人間の強い生命力を示すものだった。 ...続きを見る

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2018/07/02 15:06
1677 恩讐のかなたに 明治維新と会津
1677 恩讐のかなたに 明治維新と会津  ことしは明治維新から150年になるという。明治維新については様々なとらえ方があるが、日本社会が武家中心の封建国家から近代国家へと大きく転回したことは間違ない。その裏で薩摩、長州藩を中心にした新政府軍(官軍)と戦った旧幕府軍は賊軍といわれ、奥羽越列藩同盟各藩の人々は大きな辛酸をなめた。特に会津がそうだった。 ...続きを見る

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2018/06/28 21:57
1676 思い出の花を求めて 乃南アサ『六月の雪』
1676 思い出の花を求めて 乃南アサ『六月の雪』 「欖李」(ランリー)という花の存在を初めて知った。乃南アサの小説『六月の雪』(文藝春秋)は、32歳の杉山未來という女性がけがをして入院中の祖母を励ますため、祖母が生まれ育った台湾の台南を訪ねる物語だ。祖母は台南で「6月の雪を見た」と記憶し、その真相を探る未來の旅の中でこの花が作品の題名に通ずる、重要な役割を演じているのだ。  ...続きを見る

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2018/06/25 13:31
1675 なちかさや沖縄 今を「生きる」
1675 なちかさや沖縄 今を「生きる」  23日は沖縄慰霊の日だった。糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれた沖縄全戦没者追悼式。ことしも中学生による平和の詩の朗読があった。沖縄県浦添市立港川中3年の相良倫子(14)さんが読み上げる「生きる」という詩を聞いていて、胸が熱くなった。それは戦後沖縄でうたわれた「屋嘉節」という民謡を彷彿させるものだった。 ...続きを見る

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2018/06/23 19:45
1674 辞書を引く楽しみ 「問うに落ちず語るに落ちる」
1674 辞書を引く楽しみ 「問うに落ちず語るに落ちる」  最近、辞書を引くことが多い。分厚い辞書だけでなく電子辞書には出版社別のいろいろな辞書が入っていて、気になる言葉を簡単に調べることができる。例えば「語るに落ちる」という言葉がある。政治家の言動を見ていると、昨今これに当てはまることが少なくないことに気が付く。政治の劣化と言われて久しいが、政治家より政治屋という妖怪が永田町を徘徊していることが背景にあるのだろうか。 ...続きを見る

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2018/06/22 18:21
1673 濁世と坊ちゃんの啖呵 漱石の言葉の爽快さ
1673 濁世と坊ちゃんの啖呵 漱石の言葉の爽快さ  夏目漱石の『坊ちゃん』に有名なたんか(啖呵)が出てくる。「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被りの、香具師の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴」(9章)である。「濁世」(だくせ、じょくせ、ともいう)という言葉がおかしくない時代、坊ちゃんのたんかを思い切り言ってみたいと思う昨今だ。 ...続きを見る

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2018/06/20 08:54
1672 方丈記と重なる少女の災難 胸えぐられる光景
1672 方丈記と重なる少女の災難 胸えぐられる光景  大阪府北部で最大震度6弱を観測した18日朝の地震で、高槻市の市立寿栄(じゅえい)小学校のブロック塀が倒壊し、小学4年の三宅璃奈さん(9)が死亡するなど、大阪を中心に大きな被害が出た。大阪に住む友人に連絡すると「怖かった」という声が返ってきた。天変地異が相次いだ時代に生きた鴨長明(1155−1216)は、『方丈記』で人生の無常を記したが、その中にも土塀が崩れ、子どもを亡くした武士の号泣する姿が描かれている。いつの時代でも突然子どもを失った親の悲しみの深さは変わらない。 ...続きを見る

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2018/06/19 14:08
1671 サッカーの祭典と子規 苦しみは仁王の足の如し
1671 サッカーの祭典と子規 苦しみは仁王の足の如し  サッカーW杯ロシア大会が始まった。テレビニュースを見て、なぜかワクワク感があることに気づいた。それは同じように4年に1回開催されるオリンピック(夏、冬2年の間隔)の開幕とほぼ似た感覚だ。これは私だけでなく、スポーツを愛好する多くの人に共通するものなのかもしれない。 ...続きを見る

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2018/06/17 08:47
1670 虐待死と新幹線殺人 満席の『万引き家族』
1670 虐待死と新幹線殺人 満席の『万引き家族』  東京都目黒区のアパートで船戸結愛ちゃんという5歳の女の子が虐待で死亡、継父と実母が逮捕されたのに続き、走行中の新幹線車内で22歳の男が乗客を刃物で襲い、女性客を守ろうとした男性が殺される事件が起きた。2つの事件とも家族の在り方が問われる深刻な背景があった。折から、現代の日本社会を風刺するような是枝裕和監督の映画『万引き家族』が先週から上映されている。 ...続きを見る

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2018/06/14 16:41
1669 大谷と職業病 スポーツ選手のけがとの闘い(3)
 1669 大谷と職業病 スポーツ選手のけがとの闘い(3)  野球の投手にとって肘の損傷は「職業病」といっていい。これまで多くの投手がこのけがに苦しみ、野球人生を途中で断念した投手も少なくない。大リーグに行き、エンゼルスで投打の二刀流に挑んでいる大谷翔平(23)が右肘の内側副靱帯(じんたい)を損傷し、10日間の故障者リストに入ったという。大谷にとって試練の時を迎えたといっていい。 ...続きを見る

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2018/06/10 18:36
1668 被災地に流れる交響曲 自然との共生願って
1668 被災地に流れる交響曲 自然との共生願って  仙台の友人がアマチュアオーケストラで、ベートーベン(ベートヴェンとも表記)の交響曲6番「田園」を演奏したという。この曲は多くの人が知っていて、かつては同名の名曲喫茶店もあった。そのポピュラー性が嫌われるのだろうか、クラシック専門家の評価はそう高くない。だが、友人のブログを読んで久しぶりにCD(カラヤン指揮ベルリンフィル)を聴いてみると、懐かしさが蘇った。 ...続きを見る

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2018/06/09 08:41
1667 「ここに地終わり海始まる」 心揺すられる言葉
1667 「ここに地終わり海始まる」 心揺すられる言葉 「ここに地終わり海始まる」ポルトガルの国民詩人ルイス・デ・カモンイス(1525?−1580)の詩の一節だ。リスボンの西シントラ地方のロカ岬はユーラシア大陸の西の果てといわれ、140メートルの断崖の上に十字架がある石碑が立っている。そこにはこの言葉が刻まれている。混沌とした時代。なぜかこの言葉が心を打つ。 ...続きを見る

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2018/06/07 16:38
1666 正義の話について 膨らむ疑問
1666 正義の話について 膨らむ疑問  昨今、「正義」という言葉を考えることが多い。森友学園問題で大阪地検特捜部は国有地の8億円もの大幅値引き売却に対する背任や決裁文書を改ざんした虚偽有印公文書作成など全ての告発容疑について、佐川宣寿前国税庁長官など財務省幹部ら38人全員を不起訴処分にした。一方、愛媛県今治市への加計学園の獣医学部新設を巡り、加計孝太郎理事長が安倍晋三首相と面会したとの県や市への報告は虚偽だったと学園が発表した。釈然としない捜査結果だし、不可解な学園の釈明(その場の雰囲気でふと思ったことを言った=事務局長談)だ。いず... ...続きを見る

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2018/06/01 13:54
1665「人よ嗤え 我は我 」 ゴンゴラの詩に共感
1665「人よ嗤え 我は我 」 ゴンゴラの詩に共感  最近の世相を見ていると、スペインの詩人、ルイス・デ・ゴンゴラ(1561〜1627)の詩を思い浮かべる。それは「人よ嗤え(わらえ) 我は我」で始まる短い詩だ。束の間、この詩を読み、浮世を忘れる。それほどに、いやなニュースが新聞紙面に載っている日々なのだ。 ...続きを見る

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2018/05/30 20:34
1664 品格ある麦秋風景 日暮れを忘れるころ
1664 品格ある麦秋風景 日暮れを忘れるころ  間もなく麦の穂が実り、収穫するころをいう「麦秋」を迎える。七十二候では小満「麦秋至」(新暦で5月31日〜6月4日ごろ)だ。私の家の周辺で麦畑を見るのは困難だが、同じ千葉市内の知人の自宅近くには農家があって麦を栽培しているという。収穫期を迎え、黄色く色づいた麦畑は、私の子どものころに親しんだ風景でもあった。 ...続きを見る

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2018/05/26 17:22
1663 高官を危うくする4つの弊害 「迎合」は汚職より悪質
1663 高官を危うくする4つの弊害 「迎合」は汚職より悪質  フランシス・ベーコンの『随想集』(岩波文庫・渡辺義雄訳)の頁をめくっていたら、「高い地位について」という随想が目についた。ベーコンは高い地位に就いた者が注意すべき事柄を挙げ、特に「権威の弊害」として具体的に4つの項目を示している。中でも私がこれは!と思ったのが「迎合」だった。 ...続きを見る

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2018/05/25 18:48
1662 笑いに飢えた時には 寿限無を思い出す長い駅名
1662 笑いに飢えた時には 寿限無を思い出す長い駅名 「人生には笑ってよいことが誠に多い。しかも今人(こんじん)はまさに笑いに飢えている」民俗学者として知られる柳田国男が『不幸なる芸術・笑いの本願』(岩波文庫)という本の中で、こんなことを書いている。柳田の言うように、人生では笑っていいことがたくさんあるはずだ。だが、昨今の日本人から笑いが少なくなっている気がする。 ...続きを見る

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2018/05/24 19:01
1661 坂の街首里にて(10)完 沖縄の心・芭蕉布
1661 坂の街首里にて(10)完 沖縄の心・芭蕉布   沖縄を歌った曲で「芭蕉布」(吉川安一作詞、普久原恒男作曲)は、詩の美しさ、曲のさわやかさで知られている。私も好きな歌の一つである。自宅に帰った後、首里の坂道、階段、石畳を思い出しながら、この曲をあらためて聞いた。夜、BS放送にチャンネルを合わすと、偶然だろうが、芭蕉布の織り方の特集をやっていた。 ...続きを見る

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2018/05/19 09:24
1660 旅行記を読む楽しみ 知人の四川高地行
 1660 旅行記を読む楽しみ 知人の四川高地行  旅行記といえば、どんな本を思い浮かべるだろう。イザベラ・バード『日本紀行』(あるいは『日本奥地紀行』)、沢木耕太郎『深夜特急』、司馬遼太郎『街道を行く』、ジュール・ヴェルヌ『80日間世界一周』(小説)あたりか。最近、中国・四川省を旅した知人から、旅行記が送られてきた。知人らしく中国の現状分析もあって、格調ある記録だ。コーヒーを飲みながら旅行記を読み、知人の歩いた中国を想像した。 ...続きを見る

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2018/05/17 07:59
1659 坂の街首里にて(9) 土地の香がする琉球泡盛
1659 坂の街首里にて(9)  土地の香がする琉球泡盛  沖縄の酒といえば琉球泡盛といっていい。ふだんこの酒とは縁がない。だが、首里に滞在している間、琉球泡盛を飲んだ。焼酎と共通する個性を感じ、これまでほとんど口にしなかったこの酒に親しんだ。振り返ると、郷に入っては郷に従えということを、酒で実践した日々だった。 ...続きを見る

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2018/05/16 08:25
1658 坂の街首里にて(8) タイル画の道
1658 坂の街首里にて(8) タイル画の道  首里は石段と坂の街であり、石畳の通りもある。滞在した住宅も丘の途中にあって、坂を上り下りして日常生活を営んでいる。首里の街を下って行き、那覇のメーンストリートともいえる国際通りにたどり着く。ここまで来ると、平たんな道が続いている。ここから少し歩いたところに、タイル画の通りがあった。色とりどりのタイル画を埋め込んである焼き物の街だった。 ...続きを見る

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2018/05/15 08:55
1657 坂の街首里にて(7)天空の城
1657 坂の街首里にて(7)天空の城 「天空の城」といえば、国内では兵庫県の竹田城(朝来市)、海外ではペルーのマチュピチュが有名だ。あまり知られていないが、沖縄の世界遺産の中で最古といわれる、うるま市の「勝連城(かつれんぐすく)跡」も、天空の城のイメージがあり、私は大好きだ。今度の沖縄滞在でも無理に家族を誘い、この城跡に登った。世界遺産とはいえ、沖縄のツアーコースに含まれることはあまりないようで、私たち以外に人影は少なかった。 ...続きを見る

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2018/05/15 08:32
1656 坂の街首里にて(6) 画家たちが住んだニシムイ
1656 坂の街首里にて(6) 画家たちが住んだニシムイ  那覇市首里の一角に、かつて画家たちが住み、駐留米軍の関係者と交流した「ニシムイ」と呼ぶ地区があったことを、今回初めて知った。2009年には沖縄県立博物館・美術館で、この画家たちの美術展も開催されたという。ニシムイの画家たちの存在を知ったのは、偶然立ち寄った書店で手にした1冊の本からだった。 ...続きを見る

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2018/05/09 17:07
1655 坂の街首里にて(5)伝統のハーリーを見る
1655 坂の街首里にて(5)伝統のハーリーを見る  滞在している首里から泊の港が見える。大型観光船が入っているのも目視できる。以前、この港から阿嘉島行きの高速船に乗ったことがある。ここは離島への船が出る港だ。同時に毎年、連休中には伝統の「ハーリー」があり、多くの見物客を集める。子どもの日、私も混雑するハーリー会場に行った。この行事に参加した家族の一人を応援するためだった。 ...続きを見る

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2018/05/08 16:33
1654 坂の街首里にて(4)「全身詩人」吉増剛造展を見る
1654 坂の街首里にて(4)「全身詩人」吉増剛造展を見る  吉増剛造は「全身詩人」と呼ばれている。変わった呼び方だが、沖縄県立博物館・美術館で開催中の「涯(ハ)テノ詩聲(ウタゴエ) 詩人吉増剛造展」を見て、合点がいった。言葉としての詩だけでなく、写真や映像、造形まで活動範囲は広く、沖縄にも接点があるという。 ...続きを見る

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2018/05/07 20:02
1653 坂の街首里にて(3) 沖縄の人情
 1653 坂の街首里にて(3) 沖縄の人情  首里から少し遠出して、島全体が聖地といわれる久高島(くだかじま)を歩いたあと、同じ南城市の小さなぜんざい店に立ち寄った。そこには4人の先客がいた。最高齢の人は83歳だというが、褐色の肌をした年齢を感じさせない男性だった。親分肌のこの人は去り際さりげなく格好のいい姿を見せ、私たちを驚かせた。 ...続きを見る

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2018/05/06 22:39
1652 坂の街首里にて(2) 自然の力・アカギの大木を見る
1652 坂の街首里にて(2) 自然の力・アカギの大木を見る  前回のブログに書いた通り、首里地区は太平洋戦争の沖縄戦で米軍の激しい攻撃に遭い、がれきと化した。首里城周辺にあったアカギという樹木も例外でなかった。しかし、現在、内金城嶽(うちかなぐすくうたき)境内には6本の大木が残っている。戦火を免れた大木の存在に、人は強い生命力を感じるはずだ。 ...続きを見る

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2018/05/03 08:09
1651 坂の街首里にて(1) 歴史遺産とともに
1651 坂の街首里にて(1) 歴史遺産とともに 「首里は城下町なので、道が入り組んでいるんです」険しい坂道を歩いていたら、地元の人に声を掛けられた。ここ数日、沖縄・那覇市の高台にある首里城近くにいる。本当に坂の多い街である。近所の崎山公園に行くと、那覇の街が一望でき、白いビル群が目に飛び込んでくる。 ...続きを見る

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2018/05/02 15:24
1650 人を動かす言葉 鉄人衣笠さんと政治家
1650 人を動かす言葉 鉄人衣笠さんと政治家  2215試合というプロ野球の連続試合出場記録を持ち、国民栄誉賞を受賞した元広島カープの衣笠祥雄さんが亡くなった。71歳だった。「鉄人」といわれた衣笠さんは17シーズン、全試合に出続けた。長い年月だ。その間、欠場の危機を乗り越えたのは優れた体力だけでなく、強い気力があったからなのだろう。そんな衣笠さんが病魔に勝てなかったのは残念でならない。 ...続きを見る

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2018/04/25 20:32
1649 病床で見たゴッホの原色の風景 友人の骨髄移植体験記
1649 病床で見たゴッホの原色の風景 友人の骨髄移植体験記  若い友人が「急性リンパ性白血病」を克服した体験記を書きました。この文章の中にはいくつかの「物語」が凝縮されています。私は心を打たれ、泣きました。かつてこのブログで、小児がんのため幼くしてこの世を去った石川福美ちゃんのことを取り上げたことがあります。元気だったなら18歳になっていたはずの福美ちゃんのことを思い出しながら、闘病記を読みました。福美ちゃんも、天国から筆者の若い友人のことを見守ってくれているに違いないでしょう。病気と苦闘し克服した体験記からは、生きる喜びが伝わってきます。多くの人に読ん... ...続きを見る

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2018/04/23 21:10
1648 ものの見方について ロマンティック街道の城は空中の楼閣か
1648 ものの見方について ロマンティック街道の城は空中の楼閣か  ドイツ・ロマンティック街道の終点にノイシュバンシュタイン城がある。19世紀にルートヴィヒ2世によって建てられた比較的新しい城である。現在では人気スポットとして、訪れた日本人も多い。だが、この城について、皮肉な見方をした美術専門家も存在した。ものの見方は、なかなか難しい。 ...続きを見る

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2018/04/22 16:22
1647 公園に復活したキンラン 植物は天然の賜
 1647 公園に復活したキンラン 植物は天然の賜  近所の公園でキンランの花が咲いているのを見た。かつてはそう珍しくない山野草だったという。90年代ごろから減少し、地域によっては絶滅危惧種にも指定されているが、最近は少しずつ復活しているようだ。 ...続きを見る

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2018/04/21 16:00
1646 木たちの対話 新緑を競いながら
1646 木たちの対話 新緑を競いながら  小さな庭の中心にキンモクセイの木がある。この家に住んでことしで30年。この木も同じ時代を歩んだ。庭の外には遊歩道があり、多くの人が散歩を楽しんでいる。そこには大木になったけやき並木がある。新緑の季節。キンモクセイとけやきの若葉は、競うように太陽の光を浴びている。2つの木に心があるなら現代の世相をどう見るのだろう。今回はキンモクセイとけやきの架空対談をお届けする。(キンモクセイは「き」、けやきは「け」と表記) ...続きを見る

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2018/04/17 13:19
1645 走ることの意味 わずか150メートルでも
1645 走ることの意味 わずか150メートルでも  遊歩道を歩いていると、走っている人が目につく。もちろん、私のように散歩をしている人の方が多いのだが、足取りも軽く走っている人を見ると、つい私も走りたくなる。だが、そうは行かない。右足の故障が完全には回復していないから、無理はできない。それでもやってみた。結果はどうだっただろう。 ...続きを見る

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2018/04/14 19:09
1644 音楽の文章化に挑む 須賀しのぶ『革命前夜』
1644 音楽の文章化に挑む 須賀しのぶ『革命前夜』  若い友人が大学の卒業研究として、音楽をテーマにした小説に取り組んだ。当初、担当の教官は「それは音楽に対する冒とくだ」という趣旨のことを話し、友人の構想に疑問を呈したという。しかし、熱心に取り組む姿勢に打たれたのか、途中からそうした言葉は消え作品は完成した。教官の意図は「音楽を文章にするのは非常に難しく、壁が高いから考え直した方がいい」ということだったのかもしれない。だが、その壁に挑む作品が最近目につく。須賀しのぶ『革命前夜』(文春文庫)もその一冊だ。 ...続きを見る

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2018/04/13 19:07
1643 言葉を武器にした政治家 映画『ウィンストン・チャーチル』を見る
1643 言葉を武器にした政治家 映画『ウィンストン・チャーチル』を見る 「戦争には決断。敗北には闘魂。勝利には寛仁。平和には善意」(『第二次大戦回顧録』より)第二次大戦下、イギリスの首相としてナチスドイツ、日本と戦い、連合国を勝利に導いたチャーチルは、この長文の回顧録によって1953年、ノーベル文学賞を受賞した。この人を描いたイギリスの映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』(ジョー・ライト監督)を見た。政治家は言葉が武器といわれるが、まさにチャーチルはそれを体現した政治家だった。 ...続きを見る

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2018/04/12 16:50
1642 「玄鳥至る」(つばめきたる)ころに 子ども時代の苦い思い出 
1642 「玄鳥至る」(つばめきたる)ころに 子ども時代の苦い思い出   南からの強風が吹き荒れたと思ったら、急に木々の葉の緑が濃くなってきた。二十四節気でいう「清明」のころであり、七十二候の初候「玄鳥至る」(つばめきたる)に当たる。散歩コースの調整池周辺にも間もなくツバメが姿を現すだろう。ツバメといえば、冬の間東南アジアあたりで過ごし、数千キロの旅をして日本にやってくる春を告げる使者的な野鳥だ。私は子どものころツバメが大好きだったにもかかわらず、あるいたずらをしてしまった。いまでもツバメを見ると、その苦い思い出が蘇る。 ...続きを見る

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2018/04/07 14:01
1641 読んだふりの本『一九八四年』と映画『ペンタゴン・ペーパーズ』
1641 読んだふりの本『一九八四年』と映画『ペンタゴン・ペーパーズ』  読んでもいないのに見栄を張って読んだふりをしてしまうという本があるという。イギリスではその「読んだふり本」のトップがジョージ・オーウェルの『一九八四年』だと、日本版(ハヤカワ文庫)を翻訳した高橋和久さんが書いている。内容が暗く、難解なだけに買ってはみたものの「積んでおく本」になっていたが、ベストセラーなので読んだかと聞かれたら、読んだと答える人が多かったのだろう。大長編のマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』も、同じかもしれない。 ...続きを見る

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2018/04/04 13:28
1640 ヤマザクラに登った少年時代 被災地も桜の季節
1640 ヤマザクラに登った少年時代 被災地も桜の季節  満開の花のことばは風が言ふ 俳誌「沖」の編集長だった林翔の句である。この句からは、満開になった桜の花が風に吹かれてざわめいている光景を思い浮かべることができる。4月になった。部屋のカレンダーをめくったら奈良・吉野山の風景が広がっている。吉野の桜も風に吹かれ、ざわめいているようだ。 ...続きを見る

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2018/04/01 10:38
1639 飛行機大丈夫かな 沖縄に移り住むノンのつぶやき
1639 飛行機大丈夫かな 沖縄に移り住むノンのつぶやき 私は家族みんなから「ノンちゃん」「ノンノン」などと呼ばれています。正式には「ノア」という名前のミニチュアダックスフンドの雌で11歳になります。私は7日後に飛行機に乗って千葉から沖縄へ移り住む予定です。飛行機は初めてなので少し心配ですが、沖縄という南の新しい島での生活を楽しみにしています。    私の飼い主のパパが転勤で去年の夏、東京から沖縄の那覇市に行きました。単身赴任していたパパのところへ4月にママと私の妹のような存在の7歳のるーちゃんと一緒に那覇に行くことになったのです。いま私は千葉市の... ...続きを見る

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2018/03/26 14:09
1638 幻の仏師の名作を見る 柔和な平等院の阿弥陀如来像
1638 幻の仏師の名作を見る 柔和な平等院の阿弥陀如来像  仏像を制作する人のことを仏師と呼ぶ。仏師といえば快慶、運慶はよく知られている。では、定朝(じょうちょう)はどうだろう。定朝作の仏像を見る機会はほとんどないから、快慶、運慶に比べると知名度は低いかもしれない。。唯一、京都宇治の世界遺産、平等院鳳凰堂(阿弥陀堂)の国宝、阿弥陀如来坐像が現存する作品なのだという。伏見稲荷から平等院に足を伸ばした私は、定朝の指揮で木造の巨大仏像づくりに精を出す仏師たちの姿を想像しながら、柔和な顔の阿弥陀如来像を見上げた。 ...続きを見る

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2018/03/23 06:06
1637 敵意を持った人間の息は トルストイの民話から
1637 敵意を持った人間の息は トルストイの民話から   ロシアの文豪、レフ・トルストイ(1829〜1910)は、童話とはやや異なる民話を幾つか残している。その中の1つに『人は何で生きるか』がある。神様の命令に背いて地上に落とされてしまった天使、ミハイルが、靴屋のセミョーンと女房のマトリョーナら、出会った人間によって3つのことを学ぶという物語だ。この小品に関し、人間の敵意についてのトルストイの描写がいまも心に残っている。 ...続きを見る

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2018/03/22 15:37
1636 人気スポットは早朝に 京都・伏見稲荷を歩く
1636 人気スポットは早朝に 京都・伏見稲荷を歩く 「外国人に人気のスポット2017 日本国内4年連続第1位」白い字でこんなことが書かれた赤い旗が立っている。だが、周辺にまだ人影はない。……京都に行く機会があり、早朝、京都の伏見稲荷を歩いた。この旗には小さな字で「伏見稲荷大社は外国人旅行者の皆様に高い評価をいただきました」とあったが、この時間帯、さすがに外国人は見かけなかった。しかし、なぜここが外国人にそんなに人気があるのだろう。 ...続きを見る

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2018/03/20 14:57
1635 霧の朝に初音聞く 幻想の世界を歩く
1635 霧の朝に初音聞く 幻想の世界を歩く  急に暖かくなったと思ったら、けさウグイスの初音を聞いたた。朝6時過ぎ、調整池を周回する遊歩道を歩いた。調整池周辺は濃い霧に包まれていた。その霧を突き破るように、うぐいすの鳴き声が耳に飛び込んできた。日記を見ると、早い年だと2月20日ごろ、遅い年では5月3日に聞いたと書いてある。ことしの初音の時期は、例年通りなのだろう。 ...続きを見る

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2018/03/14 14:29
1634 過ちの処理を見れば分かる人間性 生き方の選択
1634 過ちの処理を見れば分かる人間性 生き方の選択  孔子の言葉と弟子たちとの問答を集めたといわれる「論語」には、よく知られている言葉が少なくない。「過ちを改めるに憚ることなかれ」(過失を犯したことに気づいたら、すぐに改めなければならない・学而第一 8の末尾)もその一つだ。過ちに関してはもう一つがあり、森友学園をめぐる財務省の決裁文書改ざんという衝撃的事件で政府・財務省の動きを見るうえで、考えさせる言葉といえる。 ...続きを見る

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2018/03/13 12:27
1633 変わりゆく気仙沼大島 「空に海に胎動のとき」に
1633 変わりゆく気仙沼大島 「空に海に胎動のとき」に 「空に海に胎動のときがめぐりきたらむ 春一番の潮けむり」 ...続きを見る

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2018/03/10 16:45

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