テーマ:政治

1825 あの川もこの川も氾濫 想像力欠如の楽観主義

 千曲川や多摩川、阿武隈川、那珂川という著名な川から、耳慣れない川まで数えることができないほどの河川が氾濫した。台風19号による未曽有の大雨は関東甲信越、東北を中心に甚大な被害を及ぼした。被害の全容はまだ分からない。浸水被害を伝えるテレビの映像を見ながら、台風15号に続く自然の脅威に身をすくめる思いの時間を送っているのは私だけではないだ…
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1809「おりた記者」から作家になった井上靖 適材適所のおかしさ

 このブログで時々言葉について書いてきた。今回は「常套(じょうとう)語」である。「套」は内閣告示の常用漢字表にないことから、報道各社の用語集(たとえば共同通信記者ハンドブック)では、これを「決まり文句」に言い換えることになっている。しかし、ここでは決まり文句ではなく常套語の方を使うことにする)今回は、大臣人事などでよく聞かれる「適材適所…
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1804 政治の身勝手さ感じる8月 民意との乖離のあいさつ

 広島、長崎の原爆の日と終戦の日を送って、74年前の出来事をそれぞれに思い出した人が多いだろう。共通するのは、戦争は2度と繰り返してはならないということだと思う。原爆犠牲者の慰霊式典(広島は平和記念式典=広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式、長崎は平和祈念式典)と終戦の日の全国戦没者追悼式の安倍首相のあいさつを聞いていて、民意と違って…
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1798 チャーチルとジョンソン 英国首相の未来

 ウィンストン・チャーチルといえば、英国の元首相で20世紀を代表する政治家の1人といっていいだろう。政治家でありながら、1953年には「第二次大戦回顧録」を中心とする著作活動でノーベル文学賞を受賞している文人でもあった。欧州連合(EU)からの離脱問題で揺れている英国の新しい首相に離脱強硬派で「英国版トランプ」といわれるボリス・ジョンソン…
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1794 新聞と誤報について ハンセン病家族訴訟・政府が控訴断念

 朝の新聞を見ていたら、「ハンセン病家族訴訟控訴へ」という記事が一面トップに出ていた。朝日新聞だ。ところが、朝のNHKや民放のニュース、共同通信の記事は「控訴断念の方針固める」と正反対になっている。どちらかが誤報なのだろうと思っていたら、安倍首相が会見し「控訴断念」を発表したから、朝日の記事は誤報だった。それにしてもこのような正反対の裁…
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1792 新聞記者とは 映画と本から考える

 かつて新聞記者は若者の憧れの職業の一つだった。だが、最近そうした話は聞かない。背景にはインターネットの発達や若者の活字離れなどがあり、新聞自体が難しい時代に直面していることを示している結果なのだろう。そんな時、『新聞記者』という題名に惹かれて、一本の映画を見た。つい最近まで、新聞紙上をにぎわした森友学園・加計学園疑惑を彷彿させるよ…
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1791 続スティグマ助長の責任は 熊本地裁のハンセン病家族集団訴訟

 熊本地裁は28日、ハンセン病元患者の家族の集団訴訟で、国に責任があるという判決を言い渡した。当然のことである。国の誤った隔離政策で差別を受け、家族の離散などを強いられたとしてハンセン病の元患者の家族561人が国を相手に損害賠償と謝罪を求めた裁判で、総額3億7675万円の支払いを命じたのだ。2001年5月、同じ熊本地裁は元患者への賠償を…
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1760 言葉が泣いている 検討から真摯へ

 昨今、政治家の常套(じょうとう)語として使われるのは「真摯」だ。以前から国会で使われている常套語の代表ともいえる「検討」という言葉の影が薄くなったほどである。本来「まじめでひたむきなこと」という意味の真摯が、いい加減な言葉として使われているようで残念でならない。折角の言葉も使われ方次第で、品位を失ってしまう典型といっていい。  …
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1751 聖書と日本の政界 北の空を凝視する風見鶏

 近所に地区の集会所があり、屋根に風見鶏の飾り物が付いている。風見鶏は鶏をかたどった風向計・魔除けのことで、ヨーロッパでは教会や住宅の屋根に取り付けられていて珍しくないという。だが、周辺ではここ以外にあまり見かけない。神戸あたりは多いのかもしれない。なかなか風情があるのに日本では「政界の風見鶏」というように、芳しくない意味に使われ、風見…
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1578 「長い物には巻かれよ」 守った人と守らなかった人

「長い物には巻かれよ」という言葉は「目上の人や勢力のある人には争うより従っている方が得である」(広辞苑)という意味だ。官僚の世界で、この言葉を守った人と守らなかった人の2つの例が日本と韓国で最近話題になった。どちらが多くの人に受け入れられるかは、言うまでもないだろう。  今朝の新聞には安倍政権を揺るがせた森友学園の籠池泰典理事長夫…
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1571 きのふの誠けふの嘘 アジサイの季節に

 紫陽花やきのふの誠けふの嘘 正岡子規 アジサイの季節である。最近は種類も多いが、この花で思い浮かぶのは色が変化することだ。子規はそのことを意識して人の付き合い方についての比喩的な句をつくったのだろう。安倍首相の獣医学部をめぐる言動は子規の句通りである。  安倍首相は6月24日の神戸での講演で、「1校に限定して特区を認めた中途半端…
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1403 きょうは子規のへちま忌 「言葉はこの世の屑」なのか

正岡子規は1902年(明治35)9月19日に闘病の末、34歳で亡くなった。113年前のきょうのことだ。糸瓜忌である。子規の死を知った親友、夏目漱石の句と子規最後の句は9月1日のブログで紹介した。明日20日は彼岸の入り、子規の句集を読み直した。子規の句に「一日は何をしたやら秋の暮れ」がある。子規にとって、それはどんな秋の一日だったのだろう…
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1402 道義なき現代政治 安保法制に憲政の神様を思う

憲政の神様といわれた政治家がかつて存在した。尾崎行雄(咢堂)である。1912年(大正元)、犬養毅(1932年の5・15事件で暗殺)とともに第一次護憲運動を行い、組閣したばかりの長州閥、桂太郎内閣を総辞職に追い込んだことで知られる硬骨漢である。尾崎は1939年(昭和14)、千葉県銚子市の旧伏見宮家別荘の瑞鶴荘を訪れた際に「朝またき 彼方の…
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1389 8・15は暗黒の十字路 70年談話に思う

「『8・15』とはまことに無慚なさまざまな体験と自責と怨念と愛憎とのブラック・クロス(暗黒の十字路)である。そして今なおそうであり続けている」。歴史家の色川大吉は『ある昭和史 自分史の試み』の中で、8・15について、このよう述べている。太平洋戦争、日中戦争が終結して70年になった。この日に対する思いは人それぞれにしても、戦争とは何かを考…
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1379 トマス・モアと安保法制  政治家の理性とは

『ユートピア』の著者、トマス・モア(1478~1535)は中世イングランドの法律家・思想家だ。 イギリス史上、最高のインテリで暴君といわれたヘンリー8世(カトリック信者でありながら6回結婚を繰り返した)の離婚に反対したとして反逆罪に問われ、ロンドン塔に幽閉されたのち、斬首刑になった悲劇の人物だ。死後400年後の1935年、カトリッ…
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1046 何を考えてのバンザイか さて選挙はどうするか

昨日(11月16日)、衆議院が解散し12月16日に選挙が実施される。横路孝弘議長が解散の詔書を読み上げると議場にいた大半の議員は、立ち上がって「バンザーイ」と叫んでいた。いつごろから、解散の際に、この万歳が行われるようになったのかは定かではない。それにしても、形勢が不利でこの議場には戻れないと思っている議員たちは、何を考えてながら万…
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936 政治・メディアに求められる宏大な和解 内部崩壊への備え

思想家・内田樹(たつる)氏の「日本辺境論」を読んだ人は多いだろう。内田氏は最近「呪いの時代」という本を出した。内田氏によると、最近の日本社会は「自己の正当性を主張し、他人の揚げ足を取って喜び、他者の痛みに思いが至らず、幼稚な論理を振り回す、気持ちが悪くて変な人間が跋扈している」という。 呪いの時代はそうした憎しみ、妬み、羨望な…
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854 未知数の大臣たちへの不安 5人は初耳の野田内閣

夕刊を見て、ショックを受けた。野田内閣の新しい大臣の顔ぶれが載っている。18人の顔写真とともに、経歴が紹介されていた。そのうち朝刊に載っていた藤村修という官房長官を含めて5人が全く知らない人物だった。 政治に無関心ではないが、こんな人がいたのかと初めて知った。「未知数」という、予測がつかないという意味の言葉を思い浮かべた。 …
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819 救世主がいない政界 落第続きの菅氏の1年

菅直人氏が94代の総理大臣に就任したのは2010年6月8日だから、あと2週間で就任1年になる。時間の流れがいかに速いかを実感するとともに、彼がこの1年、一体何をやったのかと考える。 就任直後の唐突な消費税増税発言が影響して、7月の参院選は民主党が大敗、その後は党内のごたごた(政争)、3・11へと続き、自身が目指した「救世主」どころ…
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786 和の文化はゆすりたかりなのか 米日本部長の極論に驚く

日本は「和の文化」だと一部知識人が使い、欧米の人々にもそう思われているようだ。そうなのだろうかと、米国務省のメア日本部長(前駐沖縄総領事)の沖縄をめぐる問題発言報道を見て考えた。 ウィキペディアで和の文化を引くと、日本民族の文化の本質は個性を重視するものではなく、集団の秩序と安寧、また礼儀と作法を重視した文化であると書いてある。い…
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783 庭先で聞く政治談義 主婦たちの思いは?

2月27日のブログで、中学生が「国会議員なんてみんなやめればいい」と話していたことを家族が聞いたと紹介した。庭にいると、その前の遊歩道を歩く人たちの声が時々聞こえる。例えば、主婦ならば今の国会の姿を見て次のような会話をしているのかもしれない。 「国会の本会議を欠席するような議員は、議員の資格がない」。それは、先日の中学生以上に…
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782 金があってもどうにもならないことがある 風前の灯のカダフィ氏

北アフリカのチュニジアから始まった民主化運動は、エジプトに続いて、リビアにまで広がった。 40年以上も独裁政治を続け、海外に分散した資産が10数兆円ともいわれるリビアの最高権力者のカダフィ大佐の運命は風前の灯に近い。金があっても人間の運命はどうしようもないのが現実なのだ。引き際を誤った人間の姿は何とも虚しい。 かつて「砂漠の…
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781 中学生までが嘆く日本の政治 国会議員はみんなやめればいい

わが家の庭の前は遊歩道になっている。通勤、通学の子どもから大人たち、さらに犬の散歩、おしゃべりしながら散歩を楽しむ人たちと、一日中さまざまな人たちの姿を見ることができる。 先日の夕食の際、その遊歩道から聞こえてきた話が話題になった。 「庭に出ていたらジャージ姿の中学生らしい男の子が国会議員なんてみんなやめればいいんだと話して…
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711 小沢氏を追い込んだ司法改革 国民の目線は

司法制度改正の目玉は「裁判員制度」の導入だった。裁判に国民の視点を取り入れようというもので、検察審査会法の改正もその一環だ。 審査会が2回にわたって対象の事件について「起訴相当」という結論を出した場合、議決に拘束力を持たせ「強制起訴」されるのだ。この改正案を通したのはもちろん国会である。小沢一郎民主党元幹事長に対し、東京第5検察審…
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699 政治家の悲劇 集中豪雨の夜に

ゆりかもめに乗って国際展示場で開かれているイベントに行こうと有明で降りたら、ものすごい雨になっていた。 歩いて200メートルほどなので雨の中を歩き始めたら、横殴りの雨に襲われて全身が濡れネズミになり、靴の中も雨水でぬるぬるする。仕方なく、途中のがん研病院に逃げ込んだ。 これほど強い雨に遭ったのは最近では記憶がない。台風9号が…
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693 世論の呉越同舟 前代未聞の3新聞の社説

きょうの朝刊には民主党代表選が大きく報じられている。東京で発行されている主要6つの新聞は全紙社説(産経は主張)でも取り上げ、うち朝日、毎日、産経の3紙は「前代未聞」ともいえる論調を張っている。 昨日、代表選への立候補を表明した小沢一郎前幹事長を「不適格」と断じているのである。しかも主張が異なることが多い朝日と産経が歩調を合わせ…
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670 国民の選択は 税金増はやはりいやなのだ

参院選でメディアの予測通り、民主党が「惨敗」した。現有議席を大きく下回ることは確実で、衆院と参院の「ねじれ現象」が生じることになりそうだ。昨年の衆院選からまだ1年もたっていない。 日本の政治はどうなっているのかと諸外国の人たちは不思議に思うに違いない。菅首相の国民の空気を読めない「KYぶり」がこうした結果になったようだ。 …
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656 どうした郵便 マイナスとマイナスはプラスになるのか

「ゆうパック」の遅れが続いている。民営化された会社なのに、危機管理対策はなかったのだろう。私もゆうパックを利用して送った荷物が大幅に遅れて届くという「被害」に遭った。品物が生鮮食料品ではなかったので問題はなかったが、東京から千葉に送ってから4日目に届くという結果にさすがに驚いた。 日本郵便のホームページにこの問題が掲載されたの…
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655 署名にローマ字とは 首相の新聞広告

楽天といえば、ネットショッピングなどインターネット総合サービス(扱う分野が幅広い)を提供するIT企業だ。三木谷浩社長が、記者会見で「英語を2012年中に社内の公用語にする」と発表したことが大きな話題になっている。 「日本の会社がここまで来たか」という声や、「日本の会社なのに、公用語が日本語ではだめなのか」―など、さまざまな反応…
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652 戦争とは幻滅 第一次大戦を描いた「八月の砲声」

第一次世界大戦は、1914年から18年までの間世界の列強が2つに分かれて戦った人類史上最初の世界大戦といわれる。ドイツ・オーストリア・オスマン帝国・ブルガリアからなる中央同盟国と英国・フランス・ロシアを中心とする連合国(日本、イタリア、米国も後に連合国側に立ち参戦)の戦いは4年に及び、多大なる人命を失う。しかし四半世紀後、人類は同じ…
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