1972 甲子園大会ヒーローの光と影 最高年俸投手と刑事事件被告の内野手

 今朝配達された新聞には、大リーグのヤンキースからフリーエージェント(FA)になった田中将大投手(32)がプロ野球パリーグの楽天との契約に合意したことが大きな扱いで載っている。年俸もプロ野球史上最高だという。一方、同じ新聞の地方版には、夏の甲子園大会で優勝したチームの主将だった元高校球児の強盗致傷事件の裁判記事が出ている。スポーツと人生の光と影を象徴しているような2つの記事。野球少年たちはどう受け止めるだろう。    

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1971 ラッセルの警告が現実に 人類に未来はあるか

「人類に未来があるか、あるいは破滅か。その解答の出ないまま私は死んでいく。ただ私の最後の言葉として遺したいのは、人類がこの地球に生き残りたいと思うならば、核兵器を全廃しなければならない」。イギリスの哲学者、バートランド・ラッセル(1872~1970)は、97歳でこの世を去る直前、このような言葉で核兵器全廃を訴えた。ラッセルが亡くなって半世紀が過ぎた。核兵器禁止条約がようやく発効したとはいえ、依然、地球上には多くの核兵器が存在し、廃絶の道のりは険しく遠い。やや大げさかもしれないが、本当に人類に未来はあるのだろうかと思う。    

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1970 散歩途中考えること 不可思議な世論調査

  ここ1年私の散歩コースでもある遊歩道で平日、散歩やジョギングする人が少なくない。コロナ禍が影響していることは間違いないだろうと思われる。散歩は「(行く先・道順などを特に決めることなく)気分転換・健康維持や軽い探索などのつもりで戸外に出て歩くこと」(三省堂・新明解国語辞典第7版)だ。他人のことは知らないが、私は散歩をしながら様々な(独断と偏見に満ちた)考え事をしている。昨日の新聞に掲載された世論調査結果で不可思議なことがあったので、今朝の散歩ではその記事のことが頭を占めていた。    

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1969 生涯現役と老害と 仲代さんと政治家たち

 俳優の仲代達矢さんがラジオに出演し、最近米寿(88歳)を迎えたと話していました。1932(昭和7)年12月13日生まれ。今も現役の俳優です。政治の世界。新しくアメリカの大統領になったバイデンさんは78歳と、史上最高齢での大統領就任だそうです。日本でも80歳を超えても、現役を続ける政治家がおります。「老年における熱意と活力は、仕事をするのにすぐれた気質である」(岩波文庫ベーコン随想集・42「青年と老年について」)という言葉もありますが、そうなのでしょうか。    

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1968「民衆をなめるな」 コロナ禍の日常の中で 

「『民衆をなめやがって……』私はテレビの画面に見入りながら、何度も胸のなかで呟きました。この国は民衆を侮辱する国だと思いました。これほど民衆から誇りを奪って平気な国はない、と」。阪神・淡路大震災から昨17日で26年が過ぎた。同じように、民衆をなめているとしか思えない実態がコロナ禍の世界で繰り返されている。

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1967 コロナ対策でアジア最大の失敗国になる恐れ カタカナ用語氾濫の中で

「日本はコロナ対策でアジア最大の失敗国になりつつある」「ウイズコロナという政策は愚策」――ある学者の政府のコロナ対策に関する評価だ。客観的な見方だと思う。しかし、こうした声が首相官邸、政府与党には届かないのだろうか。危機のときだからこそ、政治家は異論、批判に耳を傾けるべきだと思う。それができないから、日本のコロナ対策は行き詰っているのではないか。  

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1966 今の日本に必要なものは 半藤一利が残した言葉

 今の日本に必要なのは何か? 12日に90歳で亡くなったノンフィクション作家の半藤一利は、『昭和史 戦後篇』(平凡社)で5つの項目を挙げている。コロナで後手、後手に回る政府の対応策を見ていると、そのほとんどが欠けているように思えてならない。その5項目とは……。(以下、その要約。カッコ内は私の昨今の世相に対する感想=独断と偏見です)

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1965 世界の人々を鼓舞する少女 ロッカクアヤコの奇想の世界

 伊藤若冲は最近人気が急増している江戸時代の絵師です。高い写実性に加え、想像力を働かせた作品が特徴であることから「奇想の画家」と呼ばれているそうです。私は若冲の系譜を受け継ぐ現代の画家は「五百羅漢図」を描いた村上隆だと思っているのですが、最近その作品を初めて見た「ロッカクアヤコ」(本名、六角彩子=38)もまた、この流れの中で輝く一人ではないかという印象を持ちました。

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1964 1年前の不安が現実に 文明人と野蛮人の勇気の違い 

 新型コロナウイルス感染症の発生地といわれる中国武漢市が封鎖になったのは、2020年1月23日だった。あれから間もなく1年になる。私がこのブログで新型コロナのことを初めて書いたのも、この日だった。当時のブログを読み返すと、「新型コロナウイルスが人類共通の闘いに発展することがないことを願うばかりだ」と書いている。この不安が現実のものになってしまった。そして日本は第3波に襲われ、首都圏1都3県に2度目の緊急事態宣言が出された。

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1963 空飛ぶ宝石との出会い 戻ってきたカワセミ

 新型コロナ感染症の第3波によって、首都圏で2回目の緊急事態宣言が出されることになった。コロナ禍によって、昨年から続いている閉塞感は強まるばかりだ。そんな時はぶらぶらと散歩をする。近くの遊歩道を歩いていたら、道のわきを流れる小川の岩の上に青い鳥が止まっていた。カワセミ(漢字表記、翡翠)だった。望遠レンズのカメラを向け、何枚かシャッターを切った。カワセミは愛くるしい表情で私を見ているように思えた。

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