1987 被災地で感じる胸の痛み(再掲) 

 東日本大震災から10年になった。政府主催の「十周年追悼式」が11日、国立劇場(東京都千代田区)で開かれた。菅内閣は「復興の総仕上げの年」と称して、追悼式を今回で打ち切る方針だという。本当に総仕上げといえるほど復興は進んでいるといえるのだろうか。史上最悪の原発事故に見舞われた福島の現状を見ていると、とてもそうは言えないはずだ。首相の式辞から「復興五輪」という言葉も消えた。なぜかは分からない。  ことしの追悼式で岩手、宮城、福島3県の遺族代表と被災者代表による追悼の言葉があった。4人のうち岩手県の佐藤省次さん(71)は「いろいろな思いが交錯する長いようでまた短いような複雑な思いが駆け巡る歳月だった」と、この10年について語った。私は震災直後、佐藤さんに話を聞いたことがある。あらためて当時の記事を掲載し、震災の記憶を新たにしたいと思う。(佐藤さんは、両親、おばら11人の親族を津波で失っている)  

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