1838 事実の記録に徹する 日航ジャンボ機事故を追跡取材した記者

 世の中で起きている様々な事象は「事実」と「真実」がある。手元の広辞苑には「事実」は「実際に起こった事柄」とあり、「真実」は「表現されたものの内容にうそ偽りがないこと。また、本当のこと。偽りのないものと認識された事柄。特に、物事の奥深くにひそむ本質的な事柄」と記されている。最近、「日航ジャンボ機事故は謀略か?」と題する講演を聞いて、冒頭の2つのことについて考えさせられた。  講演したのは、…

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1837 ゴッホは何を見て、何を描きたかったのか 映画『永遠の門』を見る

 絵画の世界でレオナルド・ダ・ヴィンチ、ピカソと並びだれでもが知っているのが「炎の人」といわれるフィンセント・ファン・ゴッホだろう。では、ゴッホはどんなふうに描こうとする風景を見ていたのだろう。それを映画化したのが『永遠の門 ゴッホの見た未来』(監督は画家でもあるジュリアン・シュナーベル、ゴッホの自画像によく似た俳優ウィレム・デフォーが主役)である。ゴッホの精神世界を映像化したといえる映画は、美…

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1836 北海道に魅せられた画家 後藤純男展にて

「美瑛の町役場の屋上から、私は秋晴れの東南の空に十勝連峰を眺めた。主峰十勝岳を中央にして、その右にホロカメットク山、三峰山、富良野岳、その左に美瑛岳、美瑛富士、オプタクシケ山。眺め飽きることがなかった」。深田久弥は名著『日本百名山』の中で、北海道の十勝岳についてこのように記した。  日本画家の後藤純男もこの雄大な風景に惹かれ、北海道に移り住んだ一人である。千葉県立美術館で開催中の「後藤純男…

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1835 季節外れマロニエの緑葉 人生至宝の植物に異変

  ラジオ体操をやっている広場に約20本のマロニエ(セイヨウトチノキ)がある。ほとんどの木が葉を落としつつあるのに、なぜか1本だけ青々と葉が茂っている。桜の花が季節外れに咲いたなどという話は聞いたり、実際に見たりすることがあるが、季節外れにマロニエの葉が茂るのを見たのは初めてだ。気候変動の影響だろうか。今年は植物も戸惑う年といえるようだ。  マロニエは春に芽吹き、初夏には白やピンクの花が咲…

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1834 それぞれに思い描く心の風景 シルクロードと月の沙漠

 歌詞がロマンチックな「月の沙漠」は、昭和、平成を経て令和になった現代まで長く歌い継がれている童謡である。この秋、中国・シルクロードを旅した知人が、月の沙漠を連想する場所に立ち、旅行記の中で書いている。日本には千葉県のリゾート地、御宿町の御宿海岸に「月の沙漠記念館」があるが、この童謡の舞台は人それぞれに思い描くことができるのだろう。  シルクロードの旅で知人がこの童謡を思い浮かべたのは、莫…

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1833 東京は優しくない街 弱者の扱いで分かる文化レベル

 大阪に住む友人が東京で電車を利用した体験を、自身のフェースブックに記している。来年、東京でオリンピックとパラリンピックが開催される。マラソン、競歩が札幌で実施されることに決まったことで大騒ぎしているが、東京の障害者対策が遅れていることを友人は厳しく指摘している。私は2年前右足に大けがをした。当時、友人と同じ思いを抱いたことが忘れられない。以下に、友人の東京での体験を基にしたつぶやきを紹介する。…

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1832 季節は秋から冬へ ラガーの勝ち歌みじかけれ

 散歩コースの遊歩道から調整池を見ていると、このところ毎日のように霧が出ていて、美しい風景を演出している。今朝も昨日に続き霧が出ていた。茜色に染まった雲と紅葉が始まった森、赤いとんがり屋根の小学校、その下に薄く広がる白い波のような霧が見事なコントラストを描いている。今年の立冬は明日8日(金)。悪いニュースが相次いだ2019年だが、この風景を見ていたら気分は爽快になった。  立冬の初候は「山…

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1831 日本メディアとイングランドチームに喝 ラグビーW杯余聞

 日本開催で盛り上がったラグビーのワールドカップ(W杯)。2日に横浜国際総合競技場で行われた決勝で南アフリカがイングランドを32-12で下し、3大会ぶり3度目の優勝を飾った。その表彰式でイングランドチームが取った行動に批判が集まっている。海外メディアが報じたことで問題が大きくなったが、これに気が付かなかったのか、ロンドン発でカバーするという恥ずかしい結果を残した報道機関もあった。  テレビ…

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