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zoom RSS 1721 餃子ランキング1位は? 食欲の秋の話題

<<   作成日時 : 2018/10/27 17:52   >>

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画像「食欲の秋」である。四季の中で秋は最も食材が多く、食欲が増進する季節であり、猛暑で落ちた体力も回復し食べる楽しみが続く。そんな季節、餃子を口にする人も少なくないだろう。餃子の種類は数多く、好みも様々だ。日本経済新聞の土曜日の別刷り版「NIKKEI プラス1」に「何でもランキング」という特集がある。10月27日号は「ご当地餃子」のランキングが掲載され、そこには私の知人が営む店の餃子が1位になっていた。東京蒲田「你好」の羽根つき餃子である。

 創業者の八木功さん(84)に連絡すると、自分の店の餃子が1位に選ばれ、写真付きで新聞に掲載されていることを知らず、その結果に驚いていた。このランキングは、焼き餃子協会(東京都港区)などの推薦を基に、取り寄せ可能なご当地餃子21種類を、商品同封のレシピにより料理研究家の指導で焼き、専門家11人が試食。皮の触感、あんの味など餃子としての完成度、家庭で食べる場合の楽しさ、見た目のインパクトなどの観点でポイント化、ベスト10を選んだという。1位から10位までは以下の通りである。
 @你好「羽根つき餃子」(800ポイント)
 Aぎょうざ宝永「チーズ餃子」(同610・北海道苫小牧市)
 Bミスター・ギョーザ「餃子」(同510・京都市)
 C餃子王国「黒豚生餃子」(熊本市)
 D餃子の馬渡「もっちり餃子」(宮崎県高鍋町)
 E浜太郎「浜松餃子 桜えび餃子」(浜松市)
 F黒兵衛「黒兵衛餃子プルーン」(福岡市)
 G琉aa「ゴーヤー餃子(那覇市)
 G天平「冷凍ひとくち餃子」(大阪市)=同ポイント
 Iはちやの餃子「仙台あおば餃子」(宮城県塩釜市)

 これを見ると、餃子を看板とする店は全国に点在することが分かる。これらの店が様々な工夫を施し、消費者においしい餃子を提供していることがうかがえる。ただ、餃子の町で知られる宇都宮の餃子店がランキングに入らなかったのは意外に感じた。你好の餃子について専門家は「見た目もおいしそうで、場も盛り上がる」「もちもちした分厚い皮をかむと肉汁があふれ、ボリューム感がある」「味がしっかりしているので、たれ無しでも食べられる」「ニンニクが入っていないので翌日も気にせず食べられる」――などと評価している。

 八木さんについては、このブログで何度も取り上げている。八木さんのモットーは安くておいしい餃子を提供することだが、専門家によって上述のような評価を受けたことは大きな喜びに違いない。中国の旅順で生まれた八木さんは終戦直前父親と別れ別れになり、44年間中国で暮らしたあと、日本に帰国し、多くの人の協力で你好を開店。9月にサラリーマンの町で知られる新橋にオープンした店を含め11店にまで発展し、12月には12店目として新宿の繁華街・歌舞伎町でも支店が営業を始める予定だという。私だけでなく多くの協力者も八木さんがここまで成功することは予想もしていなかったことだ。八木さんのたゆまぬ努力が、店発展の背景にあることは言うまでもない。

 食欲といえば私は俳人、正岡子規のことを思い浮かべる。子規はもともと食い意地がはっていて、友人にたかってうまいものを食べる術にたけていたという。中でも夏目漱石が、その標的になっていたことはよく知られている。子規は脊髄カリエスによって死の床に就いても旺盛な食欲を失わなかった。「『仰臥漫録』という日録には、水彩画、俳句とともに「ほとんど狂気としか言いようのない食事献立がめんめんとつづられている」(嵐山光三郎『文人悪食』・新潮文庫)というから、子規にとって食べることを考えるのは死の恐怖を忘れ、生への希望であったのかもしれない。この献立の中に、もちろん餃子はない。子規が羽根つき餃子を食べていたら、どんな句を残しただろうか。

  838 ニーハオ店主の個人史(1) 日本人の父と中国人の母

 八木さんの半生をつづった本
 『你好 羽根つき餃子とともに 2つの祖国に生きて』(三一書房)

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