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zoom RSS 1536 考えながら送る黄金時間 冬霧の朝に

<<   作成日時 : 2016/12/19 12:13   >>

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 朝の散歩道にある調整池から霧が出ていた。冬の霧である。俳句では、霧は秋の季語になる。だからこの季節には「塔一つ灯りて遠し冬の霧 蘭草慶子」の句のように、「冬の霧」を使う。次第に明るさが増す霧の道を歩きながら、この1年を振り返った。その年の世相を漢字一文字で表す恒例の「今年の漢字」は「金」だったが、私の場合「考」が当てはまる。

「考え」を手元にある辞書(「旺文社国語辞典」)で引いてみた。《@頭の中で考えること。思考。「―をまとめる」A考えた内容。思慮。思案。考案。熟慮。「―が浅い」B判断。「―がまとまる」C心づもり。意図。「きみをだます―はない」D覚悟。「こちらにも―がある」E思いつき。「いい―が浮かぶ」F想像。「―も及ばない」

 このブログを書くのは「考」の一環だ。どのような文章を書き、写真を使うか思い悩みながら考えるのである。12月ともなると、1年の時間の流れの速さを実感する。詩人の大岡信は『瑞穂の国うた―句歌で味わう十二か月』(新潮文庫)の12月の項で、「人間には生命ゆえの黄金時間とは別に、人生の『黄金時間』というものが流れていると思うのです」と書いている。この「黄金時間」は大岡による造語である。大岡によれば、黄金時代は過ぎ去っていく一つの時代だが、黄金時間は、衰えても常にありうる時間なのだという。

 このブログを始めてことしで10年になり、本数も今回で1536本を数える。以前に比べ書くスピードも遅くなり、アップする記事も減りつつある。それはそれで仕方がない。だが、考えながら書く作業は、私にとっての黄金時間なのである。

 庭にある柚子の木に、黄色い実がなっている。21日は一年で一番昼が短く、夜が長い冬至である。昔から、この日は柚子湯に入る習慣がある。冬至と湯治の語呂合わせから始まったともいわれる日本の風習だ。いずれにしても体を温め、風邪をひかない効果があるというから、試してみる予定だ。わが家の柚子の木は私に似て気まぐれで、植えてから30年近いのに全く実をつけないことも珍しくない。ことしは30個くらい付けたから「頑張ったな」と、ほめてやることにしよう。
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