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zoom RSS 1517 中国の旅(4) 中国の高齢者たち 

<<   作成日時 : 2016/10/06 21:10   >>

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知人は、旅順で生まれ、この町で1年間だけ小学校に通っている。その小学校を探して歩いていると「旧八一零歴育退休職工活動室」と書かれた平屋の建物が目に入った。文字を読むと、定年退職者専用の建物のようだ。中国にはこのような、定年退職者が集まってゲームを楽しむ娯楽用施設があるらしい。中に入ると八畳間ほどの広さの部屋があり、そこで4人(女性3人と男性1人)が麻雀、2人(男性同士)が中国将棋を楽しんでいた。それぞれのゲームを立って見ている人もいる。この人たちは恵まれた人たちに違いない。

2015年の中国の人口は13億7400万人で、日本はその10分の1の1億2700万人である。日本は現在高齢化の一途をたどっている。では、中国はどうなのか。既に2001年には65歳以上の高齢者が総人口の7%に達しており、2050年には人口の35%以上になるという予測もある。中国も今後、人口の高齢化が社会問題になることは確実だ。

4年前に北京に行き、有名な天壇公園を歩いた。公園では将棋をしたり、歌を歌ったり、踊りを踊ったりする高齢者たちでにぎわっていた。有り余る時間をそれぞれに工夫して送っているのである。知人は旅順のあと、大連に移り住んだ。その家を探しているとき、かつて知人がいたころの原っぱが、老人用の健康広場になっているのを見つけた。

そこには平行棒など老人用の遊具が備えられていた。休み場には高齢の男女7人がのんびり井戸端会議みたいなおしゃべりに興じていた。日本では高齢者専用のこうした公園を見たことはない。私が毎朝ラジオ体操に行く広場に隣接して、健康遊具が設置してあるが、これを使っている高齢者を見たことはない。大連の遊具は利用されているのだろうか。

ことし5月、福島県いわき市の内郷の「白水(しらみず)阿弥陀堂に行った。建築物として国宝に指定されている美しい建物である。この前に公園があり、地域の高齢者たちが、大連の人たちと同じように、おしゃべりを楽しんでいた。住む国は違っても、人はこうしたとりとめのない時間を送ることが大切なのだと思う。

退職者用の娯楽施設で、将棋をする人の後ろに立って観戦していた男性が、知人が探す小学校はあそこだと言って、自ら外に出て案内してくれた。そのあと、彼はふたたび施設に戻った。将棋か麻雀、どちらかに入って私たちのことを話題にしながら、ゲームを楽しんだことだろう。この世代の人たちは新中国建国後の大躍進運動、文化大革命という激動の時代を生きてきた。時には、そうした昔話もするのだろうか。

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(続く・次回は(5)いまは?のアカシヤの大連)

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