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help リーダーに追加 RSS まとめて読書 秋の夜長に

<<   作成日時 : 2009/11/24 21:56   >>

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季節は秋から初冬へと移行している。昔から「秋の夜長は読書」といわれる。しかし、この言葉は生きているのだろうか。せわしい現代日本人からは、そうした習慣は次第に失われていっているのかもしれない。いい本に巡りあうことができれば、その習慣は復活すると思うのだが、なかなか難しい。次は私の最近の読書からの寸評。さて、いい本は何冊あっただろう。

「絵のない絵本」(アンデルセン・矢崎源九郎訳) ヨーロッパやインド、アフリカ、中国を舞台に、空想と人々の人生を短い物語に凝縮したコーヒーならエスプレッソのような濃い味わいがある。

「春のオルガン」(湯本香樹実) 反抗期というのだろうか。自我の目覚めというのだろうか。だれにでもそうした時期がある。そんな多感な少女の感覚を、大人は思い出すことができるのだろうか。

「ブラバン」(津原康水) 吹奏楽部の青春。4半世紀を経て、それを取り戻すことができるのか。青春時代は甘くて切ない。

「港町食堂」(奥田英朗) 日本各地のほか韓国の釜山といった港町を旅した直木賞作家の、悔しいほど、面白いエッセー集。毒舌と笑いを求める人にお勧めだ。

「四度目の氷河期」(荻原浩) 母一人、子一人の少年の生い立ちのなぞを探る旅。陸上競技の中でも、マイナーな槍投げに光を当てている。私が中学生時代走った1500メートル競技への挑戦も読ませるものがある。

「文人悪食」(嵐山光三郎) 文人とは、小説家であり作家のことだ。その生態はすさまじい。37人の「文士」の食を徹底して調べ上げた労作。作風と食生活は必ずしも一致しないことを知った。

「ウエハースの椅子」(江國香織) 独特のさっぱりとした文体。内容は結構粘っこいが、文体で救われている。詩のような世界が広がる。

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内 容 ニックネーム/日時
ノンフィクション作家、柳田邦男さんは、「絵本は、人生で3回読める。」という。1回目は、自分が幼少のとき、2回目は、自分の子どもが小さなとき、3回目は、高齢になってから。
多少、違っているかも知れないが、そのように書いてあったように記憶している。間もなく還暦を迎えようとして、絵本を読んでみると、確かに、そこに描かれているものは、本当に深い。訳本ではあるが「ヤクーバとライオン」「少年の木」などは、本当に絵本とはいっても、大人が読む絵本のような気がする。また、「だじょうぶだよ、ソウさん」などは、「死」そのものについて考えさせられるすごい絵本である。
柳田邦男・著の『砂漠でみつけた一冊の絵本』には、そんな、大人と絵本との様々な出会いが描かれている。
忘れられない一冊である。
柳田邦男・著/岩波書店

2009/11/25 21:54
柳田さんの奥さんは絵本作家の伊勢英子さんだったと思います。絵本の訴える力の強さを柳田さんの講演で聞いたことがあります。「絵本、恐るべし」と感じます。
遊歩
2009/11/26 20:39
昨年、12月末、伊勢英子さんの原画展で、伊勢英子さんから一枚一枚の絵についてのお話を直接伺う機会がありました。(柳田邦男さん訳の「ヤクーバとライオン」の原画も展示されていました。)
絵本の一枚の絵にかける情熱と研究の深さ、そして、研究の結果を生かすべく、画材等を選びに選んで描くその一枚の絵の素晴らしさは、聞けば聞くほど感動が深くなるものでした。
本当に「絵本、恐るべし。」だと、その時、思いました。

2009/11/26 22:27

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